v1.4 の新機能 — Moment・Find モード・高速インデックス

VideoTagger v1.4 は、リリース以来もっとも大きなアップデートです。日々の操作を Moment(瞬間) 中心に作り直し、検索に専用モードを与え、インデックスを「待たない」体験に変えました。すぐに気づく変化から順にご紹介します。
Moment を中心にした新しいメインフロー
動画はもう、まるごと 1 つにタグを付ける対象ではありません。v1.4 では、クリップ内の特定の地点や範囲= Moment が、操作の単位になります。
- ライブラリにフォルダを追加すると、バックグラウンドでインデックス化が始まります。
- AI が人物・物体・シーンを認識すると、それが現れたまさにその位置に「候補 Moment」 を置きます。
- 信頼できるものをあなたが確定します。確定した Moment が「確かで検索できる層」になり、それ以外はあなたが判断するまで候補のまま残ります。
結果として、「あのカットはどのファイルだったか」を思い出す必要はなくなり、その瞬間へ直接たどり着けます。
Find — 検索専用のワークスペース
検索に専用モードができました。Find に切り替えると、ライブラリ全体を 1 か所から検索できます。
- フリーテキスト検索 — 探しているものを言葉で表すと、該当する Moment が返ってきます。
- 件数付きのタグチップ — 各タグに「何本の動画が該当するか」を表示。素材が実際にどこにあるのかが一目で分かります。
- その瞬間へジャンプ — 検索結果は、一致した地点そのものにマーカーを付けてタイムライン上に表示します。これは手入力したタグだけでなく、AI が付けたタグでも同じように機能します。
邪魔をしないインデックス
これまで素材を追加すると待ち時間が発生していました。v1.4 ではインデックス化を 2 段階に分け、グリッドがすぐに使えるようになります。
- すぐに — サムネイルとメタデータが表示され、閲覧や作業を始められます。
- バックグラウンドで — AI タグ付けとキーフレーム解析は後から進み、操作をブロックしません。
さらに、アプリを終了して再び開くと インデックス化は自動で再開 します。大きなライブラリも、セッションをまたいで自然に完了します。
プロ向けカメラ素材のサムネイルに対応
ソニーやキヤノンの業務用カメラの素材 — とくに HEVC 4:2:2 10bit — は、デコードが難しいためサムネイルが真っ黒・崩れた状態になりがちでした。v1.4 ではこうしたファイルでも正しくサムネイルを生成し、その他の特殊なコーデックも、壊れた画像をキャッシュせずうまくフォールバックします。
より速く、すっきりしたライブラリ
大きなライブラリを扱いやすくする改善も多数入りました。
- フォルダの複数選択 — Ctrl/Cmd クリックで複数フォルダをまとめて 1 つのグリッドに表示し、一括で削除できます。
- 複数まとめてドラッグ — エクスプローラー / Finder から複数のファイルやフォルダを一度にドロップできます。
- グリッド選択の強化 — ラバーバンド(範囲ドラッグ)、Shift での範囲選択、Ctrl/Cmd でのトグル、Ctrl/Cmd+A での全選択に対応。ドラッグ中の端で自動スクロールします。
- 整理されたツリー — サブフォルダのないフォルダには展開用の矢印を表示しなくなりました。
AI の提案がひと目で分かる
AI の候補タグに ✨ マークが付くようになりました。どれが「確定待ちの提案」で、どれが「すでに信頼したタグ」なのかが一目で区別できます。
v1.4 を入手する
v1.4 は既存ユーザーには自動アップデートで届きます。最新ビルドは ダウンロードページ からも入手できます。AI 処理はこれまでどおりすべてデバイス上で完結し、素材があなたの PC から外に出ることはありません。
Moment ベースのフローはまだ始まったばかりです。「素材でこんなことがしたいのに、まだ手間がかかる」というものがあれば、ぜひ お聞かせください。
関連記事
HDR入門 — HDR10・Dolby Vision・HLGと「ハイダイナミックレンジ」の正体
HDRは「より明るく、より鮮やかに」と売られますが、その宣伝文句は本質を覆い隠しています。ダイナミックレンジとは何か、なぜHDRにPQ/HLGカーブと10bitが必要なのか、HDR10・Dolby Vision・HLGはどう違うのか——一気に整理します。
カラースペース入門 — sRGB・Rec.709・Rec.2020・DCI-P3の違いを理解する
sRGB、Rec.709、Rec.2020、DCI-P3——カメラのスペックや納品仕様によく登場するこれらの名前、実際には何を意味しているのか?動画制作に必要なカラースペースの全体像を解説します。
動画のアスペクト比入門 — 4:3 テレビから 2.39:1 アナモルフィックまで
16:9、2.39:1、9:16、4:3、1.85:1 — それぞれに歴史と用途と「見え方」があります。代表的なアスペクト比の意味・由来・選び方を一度に整理します。
